東洋大学 情報学基礎論 A/B (2015年度)

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目 次
出欠確認と配付資料
授業の記録(春学期)
授業の予定(秋学期)
参考文献
授業内容一覧
シラバス
補 足

出欠確認と配付資料

 出欠確認は、授業開始時に ToyoNet-ACE (manaba) の 出席管理システム を使って行います。

 配付資料は、授業当日のみ受講生の人数分を印刷して持参します。 原則として翌週以降にはお渡ししませんが、一部の配付資料はPDFファイルにして ToyoNet-ACE (manaba)の本授業(コース)のページにある「コンテンツ」へアップロードします。 必要であればダウンロードして印刷できます。

授業の予定と記録

*木曜2限(10:40-12:10)、白山6B15教室。

*下記の表で"RP"は「リアクションペーパー」。

月日 授業内容
(予定+記録)
配布資料
(予定+記録)
備 考
(予定+記録)
春学期(情報学基礎論A)
1 4月9日 授業オリエンテーション
  • 授業内容
  • 成績評価
  • 授業運営
  • 大学は学問をするところか?
1枚 RP提出
2 4月16日 情報の遍在
  • 「情報」ということば
    1. 辞書の説明
    2. 語源と語義の変化
  • 遺伝情報
    1. 遺伝子
    2. 遺伝のしくみ
    3. 遺伝学と情報
1枚 RP回答
3 4月23日 情報の遍在(つづき)
  • 生物と情報
    1. 個体発生のための情報
    2. 生物の体内で伝わる情報
    3. 生物が外界から受ける情報
    4. 同種の個体間で伝わる情報
    5. 異種の個体間で伝わる情報
  • 人間と情報
    1. 社会学的な情報
    2. 工学的な情報
1枚 RP提出
4 4月30日 物質・エネルギー・情報
  • 第3の概念としての情報
  • 物質とエネルギーの概念
    1. 古代ギリシア哲学
    2. 近代科学
  • 質量とエネルギーの等価性
    1. アルバート・アインシュタイン
    2. 相対性理論
1枚 RP回答
5 5月14日 物質・エネルギー・情報(つづき)
  • チューリングの数学理論
    1. アラン・チューリング
    2. チューリングマシン
  • ノイマンのコンピュータ
    1. ジョン・フォン・ノイマン
    2. ノイマン型コンピュータ
  • ウィーナーのサイバネティクス
    1. ノーバート・ウィーナー
    2. サイバネティクスの提唱
    3. 「サイバー」ということば
2枚 小課題
6 5月21日 情報の数量化
  • シャノンの情報理論
    1. クロード・シャノン
    2. おもな業績
  • 確率事象と情報量
    1. 確率事象
    2. 対数関数
  • 自己情報量
    1. 関数を導くための要件
    2. 対数関数による表現
    3. グラフ
2枚 小課題解説
7 5月28日 情報の数量化(つづき)
  • 自己情報量【復習】
  • 平均情報量
    1. 期待値
    2. 確率が均等な事象系
    3. 確率が不均等な二つの事象
    4. 確率が不均等な多数の事象
?枚  
8 6月4日 情報の数量化(つづき)
  • 平均情報量【復習】
  • エントロピー
    1. 熱力学のエントロピー
    2. 情報理論のエントロピー
    3. エントロピーをめぐる言説
?枚 RP提出
9 6月11日 情報の機械表現
  • デジタル化とビット列
    1. アナログとデジタル
    2. ビット列の表記法
    3. 文字の表現
    4. 画像の表現
    5. 動画の表現
    6. 音声の表現
?枚  
10 6月18日 情報の機械表現(つづき)
  • デジタル化とビット列(つづき)
    1. 音声の表現(つづき)
    2. CPU
    3. 記憶媒体
    4. データ通信
  • 情報の一元化
2枚 RP回答
11 6月25日 情報としての記号・言語・知識
  • ソシュールの言語学
    1. 名称目録説の否定
    2. 言語の恣意性と相対性
    3. 意味の源
  • シグナルとシンボル
    1. 記号とは何か
    2. シグナル
    3. シンボル
1枚  
12 7月2日 情報としての記号・言語・知識(つづき)
  • 物質性と意味作用の捨象
    1. 物質からの解放
    2. 意味の棚上げ
  • 知識の統合水準
    1. マクドノウのデータ・情報・知識
    2. 情報-知識の階層性
    3. ブルックスの基本式
  • 知識成長の不連続性
    1. 科学の進歩史観
1枚  
13 7月9日 情報としての記号・言語・知識(つづき)
  • 知識成長の不連続性(つづき)
    1. クーンのパラダイム論

情報概念の定義
  • 吉田民人の情報論
    1. 吉田民人
    2. 「記号-意味」連合
    3. 記号進化
    4. 4階層の情報定義
2枚  
14 7月16日 情報概念の定義(つづき)
  • 西垣通の基礎情報学
    1. 西垣通
    2. 4つの情報学
    3. 情報小包論への批判
    4. オートポイエーシス理論
    5. 3階層の情報定義
    6. 3つの位相
2枚 授業評価アンケート
実施
15 7月23日 情報概念の定義(つづき)
  • さまざまな定義
    1. 単純な定義
    2. ウィーナーとシャノンの定義
    3. ウィーナー的な定義
    4. 意味作用を考慮した定義
    5. 生命現象としての情報
3枚 試験内容予告
  7月30日 期末試験(春学期)   持込全て不可
秋学期(情報学基礎論B)
1 9月24日 授業オリエンテーション
  • 授業内容
  • 授業運営について
  • 成績評価の方法
  • 春学期の講義概要
1枚  
2 10月1日 情報処理の諸相
  • ウィーナーと吉田民人の情報学
    1. アインシュタイン、ウィーナー、吉田
    2. 情報処理系としての生命
    3. 情報処理の3局面
    4. プログラミングとフィードバック
  • 情報・知識をめぐる社会的行為
2枚 RP提出
3 10月8日 情報・知識の社会的伝達
  • 情報メディアの多様性
    1. ヒト・モノ・エネルギー
    2. 社会的水準
    3. 局所性と包括性
  • 情報メディアの作業定義
2枚 RP回答
4 10月15日 情報・知識の社会的伝達(つづき)
  • 情報メディアの分類
    1. 感覚様相
    2. マスとパーソナル
    3. 情報メディアの4系列
  • メディア・マトリクス
1枚  
5 10月22日 情報・知識の社会的伝達(つづき)
  • グーテンベルク革命
    1. 西欧近代史の基礎知識
    2. グーテンベルク以前
    3. グーテンベルクの業績
2枚  
6 10月29日 情報・知識の社会的伝達(つづき)
  • グーテンベルク革命(つづき)
    1. 活版印刷術の影響
  • 情報メディアと社会変容
    1. マクルーハンのメディア論
    2. 個人・社会・メディア
2枚  
7 11月5日 情報・知識の社会的蓄積
  • 情報蓄積の歴史
  • 情報洪水の現状
    1. 数的規模
    2. 図書館における情報蓄積
    3. インターネットにおける情報蓄積
2枚  
8 11月12日 情報・知識の社会的蓄積(つづき)
  • 情報洪水の現状
    1. 情報量の単位
    2. カリフォルニア大学の調査
    3. 民間企業の推定と予測
    4. 情報量の指数関数的増加
    5. ノイズの氾濫
  • 情報検索と情報組織化
    1. 情報へのアクセス障害
    2. 情報探索と情報検索
    3. 情報組織化とは
2枚  
9 11月19日 情報・知識の社会的蓄積(つづき)
  • 蓄積情報の社会的環流
    1. 基本的な過程
    2. 蓄積系メディアの環流モデル
    3. モデルの拡張
1枚  
10 11月26日 情報・知識の社会的蓄積(つづき)
  • 情報組織化の手法
    1. 分類
    2. 識別子
    3. データベース
    4. インデクシング
    5. さまざまな手法
2枚  
11 12月3日 情報化社会
  • 情報化社会とは何か
  • 情報化社会の可能性
    1. 情報活用による自由・安心
    2. 情報活用による信頼・協力
2枚  
12 12月10日 情報化社会(つづき)
  • 情報化社会の可能性(つづき)
    1. 市民が監視する民主社会
  • 情報化社会の問題点と危険性
    1. 情報過多による不自由・不安
    2. 情報悪用による犯罪・トラブル
    3. 市民が監視される管理社会
2枚 RP提出(予定)
13 12月17日 情報化社会(つづき)
  • 情報化による消費社会化
    1. 工業化とポスト工業化
    2. ボードリヤールの消費社会論
3枚 RP回答(予定)
14 1月7日 情報化社会(つづき)
  • 情報化による消費社会化(つづき)
    1. 見田宗介の情報化/消費化社会論
  • 情報化による自我・関係の変容
    1. デジタルネイティブの登場
    2. 対人関係の不安定化
    3. 関係希薄化と関係選択化
3枚  
15 1月14日 情報化社会(つづき)
  • 情報化による自我・関係の変容(つづき)
    1. 関係同質化と「閉じこもるインターネット」
    2. 消費社会のアイディンティティ
    3. ギデンズの再帰的近代論

情報学とは何だったのか?
2枚 試験内容予告
  1月21日 期末試験(秋学期)
  11:00〜12:00
  持込全て不可

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参考文献

*以下は、授業の進行に伴って逐次追加していきます。

A.情報学・社会学

(情報学の入門書)

(社会学の入門書)

*次のウェブページの図書リストは2015年度の海野2・3年ゼミ用に作ったものですが、参考にして下さい。新しいものを2015年夏に追加しました

(サイバーパンクの小説・映画)

(ディジタル化とビット列)

(情報としての記号・言語・知識について)

(情報リテラシー・情報化社会)

B.情報学全般

(情報学の概論書・理論書)

(情報学の事典類)

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授業内容一覧

*授業時に板書した大見出し、中見出し、小見出しをまとめました。構成は上記「授業の記録」と同じです。

春学期(情報学基礎論A)
情報の遍在
  • 「情報」ということば
    1. 辞書の説明
    2. 語源と語義の変化
  • 遺伝情報
    1. 遺伝子
    2. 遺伝のしくみ
    3. 遺伝と情報
  • 生物と情報
    1. 個体発生のための情報
    2. 生物の体内で伝わる情報
    3. 生物が外界から受ける情報
    4. 同種の個体間で伝わる情報
    5. 異種の個体間で伝わる情報
  • 人間と情報
    1. 社会学的な情報
    2. 工学的な情報
物質・エネルギー・情報
  • 第3の概念としての情報
  • 物質とエネルギーの概念
    1. 古代ギリシア哲学
    2. 近代科学
  • 質量とエネルギーの等価性
    1. アルバート・アインシュタイン
    2. 相対性理論
  • チューリングの数学理論
    1. アラン・チューリング
    2. チューリングマシン
  • ノイマンのコンピュータ
    1. ジョン・フォン・ノイマン
    2. ノイマン型コンピュータ
  • ウィーナーのサイバネティクス
    1. ノーバート・ウィーナー
    2. サイバネティクスの提唱
    3. 「サイバー」ということば
情報の数量化
  • シャノンの情報理論
    1. クロード・シャノン
    2. おもな業績
  • 確率事象と情報量
    1. 確率事象
    2. 対数関数
  • 自己情報量
    1. 関数を導くための要件
    2. 対数関数による表現
    3. グラフ
  • 平均情報量
    1. 期待値
    2. 確率が均等な事象系
    3. 確率が不均等な二つの事象
    4. 確率が不均等な多数の事象
  • エントロピー
    1. 熱力学のエントロピー
    2. 情報理論のエントロピー
    3. エントロピーをめぐる言説
情報の機械表現
  • デジタル化とビット列
    1. アナログとデジタル
    2. ビット列の表記法
    3. 文字の表現
    4. 画像の表現
    5. 動画の表現
    6. 音声の表現
    7. CPU
    8. 記憶媒体
    9. データ通信
  • 情報の一元化
情報としての記号・言語・知識
  • ソシュールの言語学
    1. 名称目録説の否定
    2. 言語の恣意性と相対性
    3. 意味の源
  • シグナルとシンボル
    1. 記号とは何か
    2. シグナル
    3. シンボル
  • 物質性と意味作用の捨象
    1. 物質からの解放
    2. 意味の棚上げ
  • 知識の統合水準
    1. マクドノウのデータ・情報・知識
    2. 情報-知識の階層性
    3. ブルックスの基本式
  • 知識成長の不連続性
    1. 科学の進歩史観
    2. クーンのパラダイム論
情報概念の定義
  • 吉田民人の情報論
    1. 吉田民人
    2. 「記号-意味」連合
    3. 記号進化
    4. 4階層の情報定義
  • 西垣通の基礎情報学
    1. 西垣通
    2. 4つの情報学
    3. 情報小包論への批判
    4. オートポイエーシス理論
    5. 3階層の情報定義
    6. 3つの位相
  • さまざまな定義
    1. 単純な定義
    2. ウィーナーとシャノンの定義
    3. ウィーナー的な定義
    4. 意味作用を考慮した定義
    5. 生命現象としての情報
秋学期(情報学基礎論B)
情報処理の諸相
  • ウィーナーと吉田民人の情報学
    1. アインシュタイン、ウィーナー、吉田
    2. 情報処理系としての生命
    3. 情報処理の3局面
    4. プログラミングとフィードバック
  • 情報・知識をめぐる社会的行為
情報・知識の社会的伝達
  • 情報メディアの多様性
    1. ヒト・モノ・エネルギー
    2. 社会的水準
    3. 局所性と包括性
  • 情報メディアの作業定義
  • 情報メディアの分類
    1. 感覚様相
    2. マスとパーソナル
    3. 情報メディアの4系列
  • メディアマトリクス
  • グーテンベルク革命
    1. 西欧近代史の基礎知識
    2. グーテンベルク以前
    3. グーテンベルクの業績
    4. 活版印刷術の影響
  • 情報メディアと社会変容
    1. マクルーハンのメディア論
    2. 個人・社会・メディア
情報・知識の社会的蓄積
  • 情報蓄積の歴史
  • 情報洪水の現状
    1. 数的規模
    2. 図書館における情報蓄積
    3. インターネットにおける情報蓄積
    4. 情報量の単位
    5. 民間企業の推定と予測
    6. カリフォルニア大学の調査
    7. 情報量の指数関数的増加
    8. ノイズの氾濫
  • 情報検索と情報組織化
    1. 情報へのアクセス障害
    2. 情報探索と情報検索
    3. 情報組織化とは
  • 蓄積情報の社会的環流
    1. 基本的な過程
    2. 蓄積系メディアの環流モデル
    3. モデルの拡張
  • 情報洪水によるノイズの氾濫
  • 情報検索と情報組織化
  • 情報組織化の手法
    1. 分類
    2. 識別子
    3. データベース
    4. インデクシング
    5. さまざまな手法
情報化社会
  • 情報化社会とは何か
  • 情報化社会の可能性
    1. 情報活用による自由・安心
    2. 情報活用による信頼・協力
    3. 市民が監視する民主社会
  • 情報化社会の問題点と危険性
    1. 情報過多による不自由・不安
    2. 情報悪用による犯罪・トラブル
    3. 市民が監視される管理社会
  • 情報化による消費社会化
    1. 工業化とポスト工業化
    2. ボードリヤールの消費社会論
    3. 見田宗介の情報化/消費化社会論
  • 情報化による自我・関係の変容
    1. デジタルネイティブの登場
    2. 対人関係の不安定化
    3. 関係希薄化と関係選択化
    4. 関係同質化と「閉じこもるインターネット」
    5. 消費社会のアイディンティティ
    6. ギデンズの再帰的近代論
  • 情報学とは何だったか?

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シラバス

授業シラバス: 情報学基礎論A情報学基礎論B
大学のウェブサイトでも公開されている2015年度の授業シラバスです。

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補足

1.この授業は、カリキュラム上は春学期「情報学基礎論A」と秋学期「情報学基礎論B」に分かれており、単位取得(成績評価)も別個に行います。

 しかし、授業内容は春秋通して体系的に学べる内容になっているため、本ページでも「A」と「B」を通して、授業の記録、参考文献等を提示します。

2.いままで授業に対する皆さんの要望として「授業のホームページをもっと詳しくしてほしい」「授業中のスライドや板書をホームページで公開してほしい」という声が複数の方から寄せられています。

 しかし、授業運営方針上の理由により、いまのところこのホームページの内容をこれ以上詳しくする予定はありません。その点、ご承知おき下さい。授業内容に関しては、授業中黒板右端に板書する「大見出し」「中見出し」「小見出し」をここに記録します。

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